玄界島 ― 海の色が変わる境界

博多湾の北側に位置する『玄界島』。

この島の表記は
「玄海島」ではなく「玄界島」です。

一説には、この島を“界(さかい)”に海の色が変わるからだと言われています。

「玄」という字は黒を意味します。
玄人、玄米なども、もともとは黒に由来する言葉ですね。

この島から先(北)は、海の色が黒くなる。
つまり、風や波が強くなる海域に入るというわけです。

実際に行ってみると、確かに波が高い。
博多湾の穏やかな海とは表情が違います。
まさに“境界”の島です。


玄界島灯台の灯質

玄界島の灯台の灯質(光り方)は、海図(チャート)上で次のように表記されています。

Fl.15s 79m 19M

この意味は、

  • Fl. = 単閃光(1回ピカッと光る)
  • 15s = 15秒周期
  • 79m = 灯火の高さ79メートル
  • 19M = 19海里先まで照らす

回数の表記がないので1回、
色の指定がないので白。

つまり――

15秒に1回、白く、ピカッと光る。

夜間航行で博多湾へ向かう船乗りは、
指折り数えながら灯りを確認するといいます。

「玄界島の灯台が見えたぞ!」

その一言で、船内に安堵が走る。
まさに海の道しるべです。

灯台は、ただの建造物ではありません。
人の心を支える光なのです。

福岡で小型船舶操縦免許講習をする
菅原海事事務所でした。