「おいしい」の定義(その1)

先日、新聞で興味深い記事を読みました。
なぜ人は選挙で投票し、あるいは棄権するのか。
約70年前、米国の政治経済学者
アンソニー・ダウンズ
はこう唱えました。
自分の希望する政策が実現する利益が、
投票にかかる労力や時間などのコストを上回る場合に、人は投票する。
つまり、人は無意識のうちに
「利益」と「コスト」を比較し、行動を決めているというのです。
人間の行動基準は、感情だけでなく、
ある意味で「数値化された価値判断」に基づいているとも言えます。
さて、私は勉強会などで経営者の方によく質問します。
「あなたにとって『おいしい』とは何ですか?」
先日、こんな答えが返ってきました。
ある料理を食べて、
「これは1,000円払ってもいい」と思った。
しかし実際の支払いは800円だった。
その瞬間、
「おいしい」と感じるのだそうです。
これは非常に示唆に富む答えです。
自分の中の価値基準(1,000円)と
実際の価格(800円)との差額、
つまり「価値 > 価格」となったとき、
人は満足し、「おいしい」と感じるのです。
では、自分の仕事はどうでしょうか。
私が福岡市で行っているボート免許講習は、
受講生の方にとって
「支払った以上の価値があった」
と思っていただけているでしょうか。
知識、技術、安心感、そして海の楽しさ。
それらを総合して、
価格以上の価値を感じていただけたとき、
初めて本当の満足が生まれるのだと思います。
この質問
「あなたにとって『おいしい』とは?」
実は多くの方にお聞きしています。
価値観が表れる、非常に興味深い問いです。
今後、このブログでも紹介していきます。
さて、
あなたにとって「おいしい」とは、
どんな瞬間でしょうか。


