ドライブレコーダーの効用と「適切な見張り」

小型船舶には、
「小型船舶操縦士」と「小型船舶操縦者」という言い方があります。
- 操縦士 … 免許を持っている人
- 操縦者 … その中で実際に船長となり操船の判断をする人
つまり、免許を持っているだけではなく、
船長として責任を負う立場になったとき初めて「操縦者」と呼ばれます。
船長(=操縦者)が必ず守らなければならないもののひとつに
「適切な見張りの実施」 があります。
これは更新講習でも必ず確認される大切なルールです。
船の見張りは、
- 航走中
- 漂泊中
- 錨泊中
すべての状況で必要です。
見張りを行わなくていいのは、港に帰着して係留(または上架)したときだけです。
海では 360°すべてに注意を向ける ことが安全につながります。
私は更新講習でよくこう話しています。
もし不運にも衝突事故が起きたとき、
あるいはヘリコプターを要請するような緊急事態に遭遇したときは、
必ずメモを取りましょう。
人間の記憶は意外とあいまいです。
その時の状況を記録しておくことは、後々重要な証拠となり、
大きな助けになることがあります。
ドライブレコーダーが教えてくれたこと
私は万一の交通事故に備えて、車に早い段階からドライブレコーダーを付けました。
もちろん事故の際の証拠として役に立つことが目的でしたが、
使ってみて気づいたことがあります。
それは、
「自分の運転が優しくなる」
ということです。
「誰かに見られている」という意識が生まれると、
自然とより安全運転を意識するようになるのです。
これは船舶の操縦にもまったく同じことが言えます。
あなたの操縦は、常に誰かが見ています。
事故のない航海のためにも、
安全第一で、穏やかな操船を心がけましょう。
――菅原海事事務所からの提言でした。


