曳航(えいこう)の基本

船舶が船舶を曳く(ひく)ことを「曳航(えいこう)」と言います。
このとき、重要になるのが曳航ロープの長さです。
もちろん、使用するロープは丈夫なものを選ぶ必要があります。
小型船舶免許(ボート免許)の講習では、
「曳く船の長さと、曳かれる船の長さを足した長さの3倍」
という基準で説明しています。
たとえば、10メートルの船舶が5メートルの船舶を曳航する場合、
(10+5)×3=45メートルのロープを使用します。
海が荒れているときはロープをさらに長くし、
逆に視界が悪いときは短くして速度を落とします。
ある日のこと、福岡市のヨットハーバーに
福岡海上保安部から電話が入りました。
「機関故障(エンジントラブル)のヨットがあります。
風がないため帆走(セーリング)できません。
現在、海上保安部の船で曳航中ですので、迎えに来てください。」
との連絡でした。
私が現場へ向かうと、海上保安部の船舶は15メートル、
トラブルのヨットは12メートルでした。
よって、曳航ロープの長さは(15+12)×3=81メートル。
実際にその長さのロープが使われており、
「なるほど、長いなぁ」と思ったことを今でも覚えています。
小型船舶(ボート)免許講習では、
このような実際の例を交えながら説明を行っています。
海の上では、ちょっとした判断が安全を左右します。
福岡市のボート免許講習でも、
安全第一で海を楽しむための知識をしっかりお伝えしてまいります。


