地図を描く

「菅原さんって、地図を描くときに、目印に看板を描きますよね」と言われたことがあります。
今ほどスマホが普及していなかったころ、あるトラックドライバーさんに行き先までの地図を描いてもらったことがありました。
その地図には、「パチンコ屋さん」や「カラオケボックス」が描かれていました。
つまり、人は自分の興味のあるものを“目標物”として地図に描くんですね。
こんな話もあります。
ある人が、自分の所属するコミュニティのバザーに出品を頼まれ、持っていた本を提供しました。
後日、そのバザーをのぞくと、興味をひかれる本を見つけて買って帰ったそうです。
なんと、その本は自分が提供した本でした。
やっぱり人は、自分の興味のあるものに惹かれるんですね。
さて、話を海の地図「チャート(海図)」に移しましょう。
自分がどこにいるのか、どこへ向かうのかを知るための基準となるのが灯台です。
「人生の灯台」などの比喩にも使われますが、実際の灯台も本当に大切な存在です。
ところで、灯台がいつ点灯するかご存じですか?
正解は——「日に入りから、日に出まで」です。
航海灯のない船舶は、その時間帯に航行してはいけません。
博多湾に浮かぶ島、玄界島。
外港から入ってくると、最初に見えるのがこの島の灯台です。
玄界島灯台の光は赤色で15秒間隔。
船の乗組員たちは指折り数えながら、「15秒」を目安にしています。
そこから福岡市ヨットハーバーまではおよそ7海里。
速度が7ノットなら、あと1時間ほど——もうすぐ到着です。
ボート免許講習でも、この「灯台」は必須科目です。
福岡の海で講習をしていると、実際の灯台を見ながらいろんなエピソードを交えてお話ししますよ。
では、また次の海の話でお会いしましょう。


