「効率」より「効果」

私は昭和のアナログ人間です。
昔はシステムキッチンの営業をしていて、そこそこの成績を上げていました。

ライバル社に負けじと作戦を考え、よくやったのが「夜討ち朝駆け」。
それで喜んでくれるお得意さんもいました。
今ではもう死語でしょうね。

アポを取るのは電話が当たり前。
「電話で済むことを対面で話すな。
対面で話さなければならないことを電話で話すな」
――よく叱られたものです。

最近は、営業マンがLINEでアポを取る時代。
相手が手の空いたときに確認でき、
都合のいい時間に返信できる。
これは確かに効率的です。

ただ、私は「効率」より「効果」だと思っています。

現在、福岡市で小型船舶操縦免許(ボート免許)講習をしていますが、
実際に人と会って、同じ空間で話し、
表情を見ながら伝えることの力を、日々感じています。

講習の前半は静かだった受講生が、
だんだん前のめりになり、
質問が増え、
目の色が変わってくる。

「あ、今、伝わったな」
そう感じる瞬間があります。

この瞬間こそが、私にとっての「効果」です。
効率では測れない価値。

福岡市でボート免許講習を続けている理由も、
きっとここにあるのだと思います。

喜んでいただける――
これこそ講師冥利に尽きます。